こんにちはがくし です。
言語って日々変化していきますよね。言葉を略したり、誰かの言葉が流行したり。
次第に私生活に定着していきます。
今日はそのある言葉についてだけど、最近の言葉ってわけじゃないです。
それは「普通」という単語です。
「普通」って言葉をよく使う人
日常生活で耳にする「普通」って単語。可もなく不可もなくというこの言葉ですが、身の回りにいる人の「普通」という言葉の使い方が違う気がするんです。
嫌だとかそういうわけではないんですけど一緒にいてすごく気になるんですよね。なんで気になるんだろうってずっと思ってました。ざっくりだけど彼らが使う普通ってなんなんだろうってのを考えてみました。
曖昧な主張としての「普通」

これは日常的に遭遇しやすいです。
何かを食べたときの「普通においしい」。一緒に遊んでいるときの「普通に楽しい」。
ぼくもたまに言ってしまう表現の1つです。
それって、結局どうなの?
「一般にみての意見」とか、「まあ、それなりに」って言う捉え方もできます。
本心なのか、それともお世辞で言っているのかがわかりません。
例えば手作りのお菓子を出したとします。「どう?おいしい?」と言う質問に対して、「え、普通に美味しいよ」って返ってきたとします。
少し話がそれるんですけど、何か言う前に「え、」ってつけるのなんなんですかね?
聞き返しているとか、考えているときの「えーっと、」ともまた違うんですよね。話す度に「え、○○」って言う人みてるとすごく気になって仕方ないです。
話を戻します。「え、普通に美味しいよ」って言われてどう思いますか?
「まあ、それなりに美味しい」と、「お世辞抜きで美味しいよ」という2つの意味で受け取ることができますよね。この2つの意味には大きな違いがあって捉え方次第では関係にヒビが入ることもあるかもしれません。
そもそも何かに対しての感想や意見を言うだけなら「普通」なんてつける必要はないんです。
なぜなら感想や意見はその人の主観で話されるものです。
その人が「世間一般に見て」という意味で言っているならまだわかりますが、その人基準で「普通」と言っているなら聞いている側からしてみれば「いや、あなたの普通の基準なんて知らないし」と思ってしまいます。
感想や主張はまず、本人の率直な言葉で話すのが一番いいです。その後にくわしい理由などを付け加えたほうがよっぽど喜ばれる、もしくは利益になります。
結局なにが言いたいのか伝わらない「普通」の使い方は相手に誤解を招くことがあります。
「普通○○じゃない?」は悪意がある
何かの出来事、特に誰かの言動に対して、「普通そんなことする?」「普通はそんなこと言わないでしょ?」などの言葉を使う人がいます。
このときの「普通」はその人への不満が含まれています。しかも、「普通」を世間一般的に当たり前のことという意味で使うことによって、「私の意見は世の中の誰もが思っていることだ」と正当化することができます。
しかも、言われた相手は「普通」と言われると反論しづらくなります。
もし言い返せば、じぶんは普通ではない考え方をしていることを認めることになりかねます。
この場合の「普通」は相手を強引に封じ込める攻撃的な表現です。
「普通の○○」の普通は大抵レベルが高い

「普通の人生を送りたい」
「彼氏にするなら普通の人がいい」
一見謙虚な意見に見えてぜんぜん謙虚じゃないです。なぜならその「普通」はあなたが望むものが全て含まれているのだから。
その条件をクリアできるものって結構レベル高いと思いませんか?
このようは言葉をよく使う人は、よほど特別なことでなければ、ほとんどが「普通」としてカウントされているのかもしれません。
聞いている側としても「その普通ってなに?」って聞きたくなります。
曖昧かつ隠れきれていないさらなる欲が含まれている「普通」の使い方はあまりスマートとは言えないですね。
まとめ
誰もが使うであろう「普通」という言葉にはその人の本当の意見を隠してしまい相手に誤解を招くきっかけになる場合と、「普通」を使うことによってあたかも控えめな意見に見えて、その裏ではその人の欲が見え隠れすることも。
「普通」の基準なんて曖昧ではっきりとしたものはありません。「普通」の使い方から見えるマウントの取り合いやそれぞれの本音と建前。
言うのはほどほどにしておくのが良い人間関係を築くうえで大切です。
今回は「普通」という言葉の使い方について掘り下げて見ました。他にも気になる言葉があれば書き出して見たいと思います。
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